健康サポート薬局の基本

H28年4月1日より「健康サポート薬局」の制度がスタートしました。
厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局として、都道府県知事に届け出を行った薬局は「健康サポート薬局」である旨を表示できるようになりました。
また、H28年4月1日より「健康サポート薬局」の制度は始まっていますが、経過措置として届け出の受付はH28年10月1日より開始されています。

健康サポート薬局になるための一定基準って?

「かかりつけ薬剤師・薬局の機能」についてはすべての薬局に求められています。
それに加えて国民による主体的な健康保持増進を積極的に支援する(健康サポート)機能を備えている薬局が「健康サポート薬局」になります。

「かかりつけ薬剤師・薬局の機能」+「健康サポート機能」
この機能が2つとも必要となり、いくつかの基準が設けられています。

〇「かかりつけ薬剤師・薬局の機能」
服薬情報の一元的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導
24時間対応・在宅対応
医療機関との連携強化

〇「健康サポートの機能」
地域における連携体制の構築
薬剤師の資質
薬局内の設備
健康サポート薬局の表示
要指導医薬品等や介護用品、衛生材料等の取り扱い
開店時間
健康相談・健康サポート

と、それぞれの観点から基準が設けられすべての基準を満たさなければなりません。
それでは「健康サポートの機能」についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
*「かかりつけ薬剤師・薬局の機能」について詳しくはコチラ

・地域における連携体制の構築
必要に応じ受診勧奨を行う、特定検診及びがん検診等の検診を受けていない患者さんに保険者や市区町村の相談窓口の紹介があります。

・薬剤師の資質
所定の研修(30時間)が必要になります。
・技術習得型研修(集合研修):研修会A「健康サポートのための多職種連携研修」 4時間
              :研修会B「健康サポートのための薬剤師の対応研修」4時間
・知識習得型研修      :e-ラーニング                 22時間
上記すべての研修を修了し、5年以上薬局薬剤師として実務経験があることが必要です。
技術習得型研修は都道府県薬剤師会が開催している研修会での修得になります。

・薬局内の設備
個人情報に考慮した相談しやすい環境を設置していることです。
パーティションで区切る等すでに設置している薬局も多いのではないでしょうか。

・健康サポート薬局の表示
・薬局外 気軽に相談できるよう「健康サポート薬局」であることを表示する
・薬局内 実施している健康サポート内容を具体的に示す
「健康サポート薬局ロゴマーク」があり、届け出を行った薬局はロゴマークを用いて地域住民に周知することができます。

・要指導医薬品等や介護用品、衛生材料等の取り扱い
薬局利用者自らが適切に選択できるよう販売および助言を行う体制を整えることです。

・開局時間
平日の開局日には一定時間連続した時間開局していること
土日どちらかにも一定時間開局していること
*平日は午前8時~午後7時の間(8時間以上が望ましい)、土日は4時間以上
地域住民が相談したいと思う時間、平日仕事をしている社会人の相談にも応じるために設定されました。

・健康相談・健康サポート
一般用医薬品や健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言や相談に対応したり、月1回程度薬剤師による薬の相談会や禁煙相談等、相談を応需するだけでなく積極的な取り組みを実施することです。
また健康保持増進に関するポスター掲示、パンフレット配布を行い啓発活動を行うことも含まれます。

 

健康サポート薬局の現状

全国で435件の健康サポート薬局の届け出があります。(H29.7.31現在)
しかし届け出がない県や自治体はまだまだ多くあります。
いくつかの基準のうち個人情報に考慮した設備等取り組みやすい基準もありますが、一定の開局時間など一人薬剤師や地域密着の小規模店舗では取り組みづらいという課題も挙がっています。
今後、基準に対する課題の改善案が挙がることで「健康サポート薬局」が増えていき、薬局が相談しやすい身近な存在になり地域住民の健康保持増進につながることを期待します。