スポーツファーマシストとは

スポーツファーマシストとは最新のアンチ・ドーピング規則に関する知識を有する薬剤師のことです。
わかりやすく言うとスポーツ選手をドーピングから守る仕事です。
公認スポーツファーマシスト認定制度は2009年度より実施されています。

スポーツファーマシストになるには

薬剤師の資格を有した方が、日本アンチ・ドーピング機構が定める所定の過程終了後に認定される制度です。
公認スポーツファーマシスト認定は基礎講習会と実務講習の2種類の講習を受講します。
その後知識到達度確認試験を行い、合格した受講者にはJADAから認定証が発行されます。(公認スポーツファーマシスト認定プログラム)

【認定までの期間】
4月~5月頃  :受講者募集受付
6月~7月頃  :基礎講習会開催
11月~12月頃  :実務講習受付
12月~翌1月頃   :「e-ラーニング」実務講習・知識到達度確認試験・認定申請

翌4月1日認定

認定までには上記のようなスケジュールになっています。
見てわかる通り、取得までには1年間かかります。
また、公認スポーツファーマシスト認定プログラム受講募集受付を逃してしまうと、受講するのはさらに1年後となってしまうのです。募集定員を超えた場合も、現状では抽選となっています。
「スポーツファーマシストの資格をもちたい」と思ったら、最新の情報を収集し、行動に移すことが大切です。

認定にかかる費用

受講料:7,400円
認定料:20,500円(4年間有効)

有効期限中の4年目にあたる年に基礎講習(e-ラーニング)、実務講習(e-ラーニング)を受講し、知識到達度確認試験を受け認定更新を行ってください。
その際、更新料として別途受講料7,400円と20,500円必要になります。
また、資格を維持するためには毎年実務講習(e-ラーニング)を受講することが条件となっています。

認定者数

スポーツファーマシストの認定者は現在7,894人(平成29年4月1日)です。
これまでの年度別認定者数は以下の通りです。

【2010年度】 認定者/796名
【2011年度】 認定者/2,825名
【2012年度】 認定者/4,232名
【2013年度】 認定者/5,243名
【2014年度】 認定者/5,899名
【2015年度】 認定者/6,359名
【2016年度】 認定者/6,949名

このように認定者数が年々増加しているのがわかります。
しかし薬剤師数は全国で約28万8,000人なので全体の約2.4%にすぎません。
認知度もまだ少ないので、スポーツファーマシストという言葉自体知らない薬剤師もいるかもしれません。
では実際どのような場所で活躍しているのでしょうか。

スポーツファーマシストの実態

認定試験はそれほど難しくなく誰でも取得できますが、活躍する場は限られています。

【活動例】
・医薬品の適正使用とアンチ・ドーピングに関する情報提供
・学校教育の現場におけるアンチ・ドーピング情報を介した医薬品の使用に関する情報提供
・地域におけるスポーツファーマシストの存在とアンチ・ドーピング活動の周知
・国民体育大会に向けての都道府県選手団への情報提供・啓発活動                    等

上記のような活動はあるものの、実際に活躍している薬剤師は少ないのが現状です。
「勉強しても活躍の場がないのなら、わざわざ取らなくてもいい」と思う方もいるのではないでしょうか。

しかし、スポーツファーマシストは薬剤師の中でもスポーツに特化した資格であり、キャリアアップのみならずスポーツ業界で活躍する道が広がります。
2020年に開催される東京オリンピックなどスポーツへの関心が高まっていき、今後認知度が高まっていく可能性があると予想されます。
それに伴い、活躍の場が広がる可能性もあるのです。
その時に資格取得に向けて動くのと、すでに取得している薬剤師とでは差がでるのは明らかではないでしょうか。

さいごに

スポーツファーマシストという仕事は認知度も低いですが、専門性の高いスキルを身に着けることができます。
認定者数もさほど多くない今だからこそ周りに差をつけられるチャンスかもしれません。
この記事をご覧になった方は、ぜひ2018年度の認定に向けて動いてみるのも良いのではないでしょうか。

参考文献:https://www.sp.playtruejapan.org/